ハンドキャリーで起こりうる厄介なトラブルのひとつが、出発空港で預けた貨物が到着空港に届かないロストバゲージ(オフロード)です。航空会社に起因するトラブルですが、発生した瞬間から現場では多くの判断が求められます。
この記事では、実際にロストバゲージが起きたとき何が起こるのかをご紹介します。対策と取り組みについては別の記事でまとめています。
3個口のうち1個が届かなかったら
たとえば、お客様の貨物が3個口のダンボールに入っていたとします。到着空港に2個口は届いたものの、残りの1個が出てこない。この時点で、以下のような確認と判断を短時間で並行して進めなければなりません。
1. 航空会社への確認
残りの1個口がいつ、どの便で届くのか。その1個口をどこで、どのように受け取るのか。担当者と連絡先は誰か。まずこれらを航空会社に確認します。ここが確定しないと、以降のすべての判断ができません。
2. お客様のデッドラインの再確認
先に届いた2個口だけでも工場へ配送すべきか、それとも3個口そろってから配送すべきか。この判断はお客様の生産ラインの都合次第で変わります。部品の組み合わせによっては、一部だけ届いても作業に入れない場合があります。改めてデッドラインを確認し、お客様と判断を共有します。
3. 通関方法の確認
先に届いた2個口だけを配送する場合、通関をどう扱うかという問題が生じます。インボイスや輸入書類を分割・変更する必要があるのか。残りの1個口はどう通関するのか。税関や通関担当者に確認を取ります。書類は当初3個口で作成されているため、ここは実務上の手間がかかる部分です。
4. 陸路輸送手段の変更・確保
配送の回数やタイミングが変われば、手配していたトラックの予定も変わります。2回に分けるのであれば、2回分の輸送手段を確保し直すことになります。
これらを海外の空港で、短時間に決める
ここまでの確認と判断を、すべて海外の空港で、限られた時間のうちに進めます。お客様やエンドユーザー様の工場で生産ラインが止まることのないよう、その場で最善の道筋を組み立てて動きます。
LOTUSは1998年の創業以来、さまざまなロストバゲージを経験し、対処してきました。この経験の蓄積が、発生時の判断速度につながっています。
発生率は下がってきている
厄介なトラブルではありますが、ロストバゲージの発生率は下がってきています。航空会社や空港システムの向上に加え、当社側でも発生を減らすための対策に取り組んでいるためです。
具体的な対策については、あわせてご覧ください。



